下野市で新たなスタート ~地域おこし協力隊 大坪亜紀子さん~

2022年春、自治医大駅(西口)のホームからも見える場所に「美容屋youi(ユーイ)」がOPENします。オーナーは地域おこし協力隊の3年の任期を終えられる大坪さん。ここ下野市で新たなスタートを切る大坪さんにお話をうかがいました。

下野市ってどんなまち?

『住みやすい』そんな下野市の印象が着任当初から変わらないという大坪さん。雪道が大変だった地元の北海道、色々なものがありすぎて目まぐるしかった東京とも違い、『穏やかな空気が流れているからじゃないかなぁ』と言います。

また前職は都内で美容師をされていたこともあり、着任後も定期的に都内とを行き来する際にも『電車に乗りっぱなしで都内まで行ける、下野市の立地のよさは魅力です』と話してくれました。
逆に困ったことは車生活なので歩かなくなったこと。車生活は下野市民にとっては当たり前になってしまっていますが、移住してこられた方ならではの悩みですね。

地元でも東京でもなく「下野市」

地域おこし協力隊としての活動を経て、美容業界へと戻ることになった大坪さん。新たなスタートの地として「下野市」を選んでくださった訳をお聞きすると『一生のお付き合いができる関係性を築けた人たちがいる』『来てくれるであろう人たちがいる』と感じることができたことが大きかったと言います。

様々な年代、色々なジャンルの方と出会い、『一緒にごはんを食べる、色々なことを相談できる、生活をする上でとても大切な関係性を築けたことに感謝しています』と。今、そんな頼りになる人たちが、お店作りを支えてくれています。

店名に込めた思い

「美容屋youi(ユーイ)」。お店の名前は様々な年代の人が覚えやすく口ずさみやすい言葉。おしゃれさも欲しい。自分の仕事は目の前にいるお客様がいてくださって初めて成り立つものだから、そんな思いが込められているんだとか。そして名前をつけるにあたり『「美容屋」という言葉をどうしても使いたかった』とおっしゃる大坪さん。美容室でもサロンでもない新しいジャンル「美容屋」。『美容屋からあたらしいサービスを発信したい』飲食店に居酒屋やレストランなどがあるように美容業界に「美容屋」という新しいジャンルを作ろうとされています。

協力隊×訪問美容

実は大坪さんコロナ禍でむかえた2021年、社会福祉協議会地域包括支援センターのメンバーの方々の協力を得て「協力隊訪問美容」という活動をしていらっしゃいました。【協力隊訪問美容:自ら美容室に行けない方のご自宅などに伺って訪問カットを行う】大々的に告知ができない環境の中、口コミで10名の方が利用してくださったんだとか。地域のコミュニティがしっかりしているからこそ、よいことは人づてに広がっていくと実感した活動だったようです。

その一方で『(訪問美容)ご自宅ではしてあげられることに限界がある』とも感じていらっしゃいました。『お店だったらもっと希望を叶えてあげられる』『やっぱりお店に来てほしい』『デマンドバスや送迎タクシーと連携して美容室にくる手段があればお店にこられるのではないか』『もちろん美容室に来ることができない際には訪問美容もできる』暮らしを支えられるサービスは今後ますます必要となっています。かゆいところに手が届く協力隊だからこそ広げられるのではないかと。

情報発信サイト「しもつけサーカス」の運用も「美容屋」という活動のきっかけのひとつになっていました。コロナ禍で問題となっていた情報格差。自ら情報を得ることが得意な方ばかりではない、市内の情報を集約させられたらと立ち上げたこのサイト。協力隊の『この人たちにとって必要なことはなんだろう』と思いをはせることのできるスキルは、ネット上だけでなく、今後リアルな場でより必要とされる、「美容屋」ならその役割を担うことができるのではないかと。

目指すは「来てみたら心地よかった」

インタビュアー:プチハピしもつけリポーター斉藤美貴
 

開業する場所はどんな風に探したんですか?と質問したところ3つの条件が。【絶対に1階】【車が止めやすいこと】【車通りが激しくないこと】。いくつになっても髪を整えると気分が上がるもの、様々な人に訪れてもらいたいから、内装にも気を配ります。でもバリアフリーですと謳うのではなく、「来てみたら心地よかった」と感じてもらえることを大切にしたいと言います。もちろん、おしゃれをして、いつもと違うお化粧をしてみたりと、そんな美容室ならではの魅了も大切にしたいと話してくださいました。

『ここなら頼ってみたいなと思ってもらえるようなお店にしていきたい』と語る大坪さん。「訪問美容」も店舗営業日と日をわけて継続していく予定なんだとか。地域おこし協力隊の活動が「美容屋」という新しい形となってますます発展していく大坪さんの活躍に目が離せません。大坪さん、これからも下野市をどうぞよろしくお願いします。