下野市は古代東国地方の仏教文化の中心地として繁栄。現在も古東山道に沿って飛鳥・天平時代の史跡が数多く残ります。自然が豊かで災害が少なく、歴史の面影が数多く残るのは、古来より、まさに暮らすのにウッテツケな土地の証。
下野市では「東の飛鳥」と名付け、文化財の保存活用に取り組んでいます。
5つの国指定文化財
古墳時代(6~7世紀) | 有力な豪族が豊かな勢力基盤を背景に、多くの大型の古墳をつくる。 機織形埴輪が出土した甲塚古墳もこのころ築造。 |
白鳳時代(7世紀) | 日本三戒壇のひとつ下野薬師寺が建立(お坊さんの学校)。道鏡禅師の配流地としても有名。 |
奈良時代(8世紀) | 聖武天皇の詔により、下野国分寺・下野国分尼寺が建立され、古代東国における仏教文化の中心地として栄える。(下野国分尼寺は、 日本で初めて発掘調査が行われた尼寺である。) |
江戸時代(17世紀) | 五街道のひとつである日光街道の宿場町(小金井宿、石橋宿)として繁栄する。日光街道沿いに小金井一里塚が造られる。二つの塚がほぼ完存していることなどから、日光道中で唯一国指定史跡に指定されている。 |
日本三戒壇ってなぁに?
聖武天皇の命で築かれた戒壇(僧侶に戒律を授ける壇、僧侶になるための免許を与える学校のようなもの)で、全国に「奈良東大寺」「下野薬師寺」「筑紫観世音寺」の三か所にしかない。下野薬師寺は、関束•東北の僧に戒を授けることのできる唯一の大変重要度の高い寺院となり、ますます隆盛を極めました。
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下野市文化財バーチャルミュージアムでは、古墳や遺跡、美術工芸品など栃木県下野市の貴重な文化財を紹介しています。
『下野薬師寺跡』国史跡指定100周年イベント
マンガでわかる下野市の歴史!
下野市が東国の中心地として栄えていた古墳時代、飛鳥時代、奈良時代について、マンガと資料でまとめた全88ページの冊子です。資料には写真やイラストを多く使用し、コラムや豆知識などを盛り込むことで、子どもたちでも興味関心をもって楽しく読み進めることができるよう工夫してあります。下野薬師寺や下野国分寺・国分尼寺など下野市の歴史だけでなく、倭国(ヤマト王権)と当時の下野の対比などを行うことにより、教科書で学ぶ歴史と関連付けながら学ぶことができます。
より多くの方に下野市の歴史を知ってもらうため、一般販売を行っています。
販売場所: 下野市観光協会(オアシスポッポ館) しもつけ風土記の丘資料館、 下野薬師寺歴史館
価格:900円(税込)