田村 友輝(たむら ともき)

元気を発信!地元活性化のエネルギーを発信するパワフル社長

  • 国分寺産業代表取締役
下野市はどんな町ですか?
住みやすい街ですよね。僕も子どもが3人いますが、安心して生活できる街だと思います。医療機関も多いですし、近所付き合いもあるし、駅も近い、車での交通の便もとても良い。「暮らしやすさ」という点に関しては、本当に良い街だなと思います。
ただ、楽しいかどうかはまた別の問題(笑)楽しいことをもっと増やし、他の市町村から人が遊びに来るような街が理想です。待っていてもなにも始まらないし、自分たちで楽しい街にしていこうと思っています。
清掃業をやっている中で、飲食業を展開しようと思ったきっかけはなんですか?
今から9年前に、「この会社の大事にしている価値観を元に飲食店をやりたいです!」と、スタッフが言ったことがスタートです。
最初はもちろん大反対しました。ゴミ収集の仕事は、飲食店のお客様も多いですし、ゴミ収集と飲食ってタブーなのではないかと感じました。ただ、その一方で、駅前は20時を過ぎると、人通りも少なく、真っ暗になってしまいます。そんな街に明かりを灯したいという思いもありました。
『挨拶と清掃で地域を明るくしましょう』という会社の理念のもと、『ないのなら作りましょう、あるのだったら活かしましょう』という理念が生まれ、それをもとに飲食店をオープンさせました。挨拶と清掃で地域を明るくしたい。一番元気なゴミ収集屋さんを目指しています。飲食店も、そこに人が集い、活気が出れば、街も明るくなる。そういう意味で、ゴミ収集も飲食も同じなのではないかと思います。
田村さんが事業を展開する上で、大切にしていることはなんですか?
会社には「エネルギー創造企業」というビジョンがあり、このビジョンのもと、僕が大事にしているのは「人」です。
僕も賢くないですし、多少のヤンチャもしてきましたが、人は「意識」と「行動」が変わるだけで、生まれ変わるんですよね。職場を転々としていた若者も積極的に採用しています。障がい者雇用も推奨しています。意識を変えて、みんなで元気いっぱい仕事をすると、従業員のエネルギーが高まり、そういう人が地域に集まると、地域そのもののエネルギーが高まります。飲食店も、街中に増えていくと、そこに人が集い、地域のエネルギーも高まってきます。
また、ゴミをリサイクルして堆肥にすることも、捨てられてしまうものを活かすものに変えていくという物質的なエネルギー創造もあります。地産地消というか、下野市のものを下野市内に循環させていくような、持続可能な社会を作っていく視点が重要です。
だからこそ、エネルギー溢れる人のチカラがとても大切だなと思います。
下野市をこれからどのような街にしていきたいですか?
日本全体で人口は減少し、下野市も例外ではありません。また、高齢化も進みます。今後、平均寿命も伸び、人生90年になれば、65歳で定年を迎えても、そのあと25年あります。「過ごす」という意識から「たくましく生きる」という意識改革をしていかなければならないし、生きる楽しみを持てるような下野市にするために、そのような体験をできる市にしていくとか。
また、人が集まる下野市にしたいですね。アミューズメントパークや大型ショッピングモールを誘致するのではなく、地元の人が小さく始めて、大きく育てていくようなビジネスだったり、新しい魅力ある遊び場だったり、それらが点在する街がいいですね。
誰かが、そうしてくれるのを待つのではなく、自分たちで作っていくというのがとても大切で、こうしたいってみんなで意見を出し合って、作っていけたらいいなと思います。全国には、もっと田舎の不便なところでも、盛り上がっている場所があります。下野市はポテンシャルが高いので、様々なことができます。
地元の人たちがもっと危機感をもって、行政も、民間も、地域も一緒になって、地元で循環させていく、持続可能な街にしていきたいです!